ナミビア 〜Nombili のんびり〜

タイトルの「Nombili のんびり」とは私が活動している 地域のオシワンボ語の挨拶で「平穏」「穏やかな」という意味です。世界が平穏であってほしいと願いこのタイトルにしました。青年海外協力隊として活動しながら、大学院にて開発学についても学んでいます。様々な角度から綴っていきたいです。

ナミビアにおける難民キャンプについて語った

 私の住むオカハオから約10時間、長距離移動バス(通称コンビ)に乗り、ウィントフックに行きました。


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真っ直ぐな道をひたすら進む

 

 長距離移動バス(コンビ)の座席で隣に居合わせたナミビア人(私と同じ同じ職種、教員で)といろいろな話がはずみ、難民について話をしました。

 

 ナミビアでは、難民キャンプが大きく2か所あり、そこでは、ザンビアコンゴアンゴラなどの国の難民を受け入れていると聞きました。

 

その背景には、ナミビアが過去にアパルトヘイト政策をしていた際に、ナミビア人を周囲の国が受け入れていたということで、現在は多くの難民を受け入れているといいます。

 

 調べてみると、コンゴアンゴラが2000年代初頭まで続いた内戦により、多くの難民が溢れた際に、ナミビアでは多くの難民を受け入れていたということでした。

そして、ナミビア政府がWFP(World Food Program ) に食糧支援を要請し、「WFPの配給はトウモロコシ粉、豆類、トウモロコシ粉・大豆混合食、食用油、砂糖および塩」を配給したとのことでした。

 

 

国連WFP | ナミビアに流入する難民が飢えに直面;WFPは食糧支援のための拠出要請

 

 難民だったアンゴラ人は、2003年6月頃から帰還し始めているとのことでしたが、ナミビア北部では道がつながっており、今でもアンゴラから商売をしに来ている人が多くいます。

 

 アンゴラは、もともと、ポルトガルの植民地であったことから、ポルトガル語を話します。

 先輩ナミビア隊員は、オシレという難民キャンプへ見学しに行ったことがあり、先輩隊員の話を聞くと、そこでは英語は全く通じずポルトガル語やフランス語を使って授業を行っているとのことでした。

同じナミビアではないような雰囲気であったとも言います。

 

 ナミビアの難民キャンプは他の国の難民キャンプに比べるとかなり優遇されているとのことで、難民の中には、ナミビア国籍を取得し、よく働き裕福になった人も現れてきていると聞ききました。

 

日本では、難民キャンプというものは遠い存在ではあるものの、こうした現実がいまだにあるということを知ることができました。