12月1日World Aids DayからナミビアのHIV・AIDSについて考える
今日12月1日World AIDS Dayにあたり、BBC の記事には、私の活動地域の隣の県のオシャカティという街について書かれていました。Namibia's success in the fight against HIV - BBC News
ナミビアは最もHIV/AIDSの罹患率の高い国の一つで、HIV/AIDSによる最も死亡率が高いです。
しかし、NGOによる地道な活動によって少しずつ改善しつつあり、ナミビアは、分析をすることによって広がることを防ぐことを成功をおさめている、また、新規患者の罹患率を15年前の半分にすることができているという記事でした。
This is the front line in Namibia's war against HIV, where a data-driven on-the-ground approach has helped it become one of the most successful countries in tackling its spread.
Namibia used to have one of the highest HIV-prevalence rates in the world, but in the past 15 years, the number of new HIV infections has halved.
私が活動している地域は特に高いと言われており、3年前のデータでは、私の活動しているオカハオは、罹患率が20%(5人に1人)を超えていました。地域によっては、36%(3人に1人)の罹患率です。
Most people in Omusati refuse to get tested for HIV - New Era Live
サハラ以南のアフリカの罹患率は高く、アフリカ(世界)の課題であると言っても過言ではありません。。
私が勉強した知識では、三大感染症(HIV /AIDS、 結核、マラリア)の結核との併発や、薬を途中でやめてしまうことによって耐性菌ができてしまうことが、問題となっています。
こうした問題は正しい知識を得ることによって、防ぐことができます。
ナミビアでは、「Life Skill」というものがあり、HIV/AIDS、妊娠、避妊についてなど具体的な内容が書かれています。
また、算数の教科書には、「レッドリボンの数は何本あるでしょう」という問題が出たり、学校の体育館にレッドリボンのマークが大きく描かれていたりと教育に浸透しているのを実感します。
オカハオのある高校において、職員室の前で生徒が並んで待っている姿があり何をしているか、職員に尋ねると、「circumcision」(割礼)と教えてくれました。
「ペニスの外側をドクターに安全に切ってもらい、HIV・AIDSの予防をしている。」ということをはっきり言っていました。
男性の割礼は感染を6、7割防ぐことができると言います。ただし、伝統的なものではなく、きちんと病院で行うものです。
その後、男子生徒たちには、日本ではどのようにAIDSの対策をしているのか、割礼はするのか、ということを尋ねられました。
自然にこの会話ができる環境は、ある意味日本よりも進んでいるのではないかということを感じました。
また、政府が男性の割礼の奨励もしています。新聞記事の広告欄に載せています。
こうした地道な教育や活動をしていくことが、少しでも患者を減らすことにつながっています。
ナミビアは、AIDSでの死亡率が最も高い国です。このような状況を改善するためには、必要不可欠なことなんです。
私自身が何かできるかというと、あまりありません。日本ではあまり目を向けることがなかったこの問題を現地にいることで今こうして知ることができました。
これを機に一度考えてみませんか。