ナミビアの牛肉とアパルトヘイト
ナミビアは、肉の国と言われても良いほど、色々な肉を、食べることができます。
首都などでは、フィレ肉など柔らかくて美味しいお肉を格安で美味しく食べることができますし、ゲームミートと言って、ダチョウや、スプリングボック(鹿(ウシ科)のような野生動物)、シマウマ、ワニなども食べることができます。
News Era という2019年2月18日の新聞の記事から
Namibian beef finally ready for USA, China - New Era Live
この記事は牛肉をアメリカ、中国に輸出するという記事です。
輸出が、解禁間近ということで、大きな市場に輸出できれば、国としても大きな利益を得ることができます。
ナミビアがアフリカで唯一、そして初めて輸出できる国となったと述べています。
経済的にとても良いことですね。
ここからは、新聞記事の内容ではありません。この記事に関連して、
アパルトヘイト時代に黒人が住む場所(暑くて土地もひ弱な劣悪な北部)と、白人の住む場所(気候も過ごしやすく、港などもある)に分けられました。そこに引かれたレッドラインという柵をつくり、車で通る際はオシベロという場所で消毒をしてからでないと、北部から南部にはいけません。
この北部の牛肉は、口蹄疫が発生するからという名目のもと、海外への輸出はされていません。また、北部の牛肉は南部に出荷されることもあまり多くはありません。
私は北部に住んで、北部の牛肉を食べている身としては少し悲しく思います。
レッドラインが引かれ、未だにそのレッドラインが存在し、同じ国の中で分けられています。
一緒に住むナミビア人と1時間ほどこの話をしましたが、このことに関して、憤りを感じているようでした。
もともとは、放牧をしている共有地ということで引かれた線とも言われています。なので北部は南部との差があり、貧困層が多いとも言われます。
観光地が多く、食べ物も美味しいですが、
1800年代後半のドイツ人によるジェノサイド、1990年まで南アフリカの植民地(唯一アフリカの国に支配された)で、1994年頃まで続いたアパルトヘイトの歴史などの名残があるということを忘れてはならないと思います。
夜に家の前に現れたウシ。
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