ナミビア初代大統領、サム・ヌジョマ(Sam Njoma)の誕生祭が出身地Okahao(北部オバンボランド)で開かれる。
サム・ヌジョマ(Sam Njoma) 元ナミビア大統領
の誕生祭が5月18日に行われました。
90歳の誕生日を12日に迎えOkahaoの村で行われました。ニュースにも取り上げられ、話題となっていました。
近くだったので、実際に観に行ってきました。売店が出ており、伝統的な衣装を着て食事をして、サム・ヌジョマ(Sam Njoma) 元大統領の誕生日を祝っていました。
サム・ヌジョマ(Sam Njoma) 元大統領のシールが配られて、そのシールを子どもたちが集めていました。
私の住んでいるOkahaoは小さな街ですが、ナミビアの礎を築いた方が、初代大統領のOkahaoの出身いうことで、なんとなくうれしい気持ちになりました。
また、政府主催の誕生祭が毎年行われていたそうですが、税金で行われていることから一部から批判の声も上がっていたため、サム・ヌジョマ(Sam Njoma) 元大統領が、政府側に公の誕生祭の催行は断っていたことがわかりました。
サム・ヌジョマ(Sam Njoma)元大統領は、1990年3月21日の独立の日から、2005年3月21日の15年間、務めてきました。
写真ウィキペディアより
サム・ヌジョマ - Wikipedia
1884年から30年間、ドイツの植民地支配された後、実質的に南アフリカの植民地となっていたナミビアは、1966年から1990年の独立まで、南西アフリカ人民機構[South-West Africa People’s Organization (SWAPO)]という独立運動を行っていたSWAPOの指導者でした。
その後、1990年にナミビアとして独立後、サム・ヌジョマ(Sam Njoma)はナミビア初代大統領になりました。また、SWAPOは現在、ナミビアで最も支持のある政党となっています。
このSWAPOの党旗は、ナミビアの国旗の基になっていると言われています。比べてみるとよく似ていることが分かります。
ナミビア国旗
SWAPO旗
サム・ヌジョマ(Sam Njoma)元大統領は、2012年5月から10ドル札と、20ドル札のお札の肖像にもなっています。
日本のお札の肖像も2024年に刷新されると言いますが、ご存命の方がお札の肖像にはなっていませんね。
ご存命の方が、お札になってるというのにも驚きを感じたとともに、まだ新しい国ならではとも思いました。
蛇足ですが、旧お札には、ヘンドリク・ヴィットボーイ(Hendrik Witbooi)が、すべてのお札の肖像となっていました。
現在でも50ドル札、100ドル札、200ドル札には使用されています。
20世紀初めに、先住民族のナマ人、ヘレロ人の住む土地を支配しようとするドイツ軍が占領しようとした際に、ナマ人を率いてドイツ軍と戦い、その際に、亡くなった英雄的な人です。
来年は、ナミビアが独立して30周年になります。ナミビア初代大統領が元気に見届ける日も近そうです。
追記
現在の首相サーラ・クーゴンゲルワ「Saara Kuugongelwa」も、オカハオ(Okahao)の出身で、ナミビア初の女性首相であるとのことでした。
また、サーラ・クーゴンゲルワは、シエラレオネへ亡命後、アメリカで学位を取り、その後ナミビアへ帰ってきて政治家になっています。
オカハオ(Okahao)は小さな街ですが、有名な方々を輩出しているようですね。