ナミビアのお米「食用作物・稲作栽培」協力隊員にインタビュー
ナミビアのお米(Ogongo Rice)
アフリカのお米と聞いて、どんな印象でしょうか。私が初めて食べた印象は「もちもちしていて、おいしい!」でした。
ナミビアでは、お米の栽培が行われており、お米の栽培方法などの支援をJICAのプロジェクトなどを通して行っています。
多くの南部アフリカ地域では、トウモロコシ類の粉をお湯に溶かしてつくる「ポリッジ」と言われるものが主食になっています。しかし、近年ではお米の消費が増え、需要が高まっていることが背景にあります。
※ ~協力隊員に聞きました~
平田尚晃さん 1992年生まれ、大阪府出身
・職種(活動内容)
「食用作物・稲作栽培」協力隊員
ナミビア北部のナミビア大学オゴンゴキャンパスで活動しています。主に大学内の水田の稲の管理・運営や周辺農家のサポートをしています。
砕けてしまったコメを利用して、米粉からつくるクッキーの作り方の紹介や、現地の主食であるトウジンビエと米粉を混ぜ栄養価の高い商品の普及に努めました。栄養改善の一助となり、稲作に興味を持って自ら栽培しようとする農家の人たちもいます。
・なぜ青年海外協力隊に応募したのですか。
小学校の時に父の仕事の関係で台湾に三年間住みました。その時に、色んな価値観を持った人と交流する楽しさを知りました。また、漠然と世界には貧しい人がいてその人達の役に立ちたいと思うようになりました。その思いを心の片隅に持ち続け、大学時代に農学部に進み、学んだ知識を生かして、青年海外協力隊に応募しました。
・ナミビアの印象について教えてください。
とにかく乾燥しています!なにもしていないのに鼻血が出たことが2回あります。ナミビア人はそんな環境に慣れているためか、水分補給の回数が日本人よりも圧倒的に少ないことに驚きました!
・活動で大変だったことを教えてください。
ナミビア人は、心に思う気持ちを100%顔や態度に表すので、一喜一憂して疲れました。私が提案した内容が納得いかないととても嫌な顔をするときがあります。しかし、お米の収穫量がこれまでよりも多かった時には、子どもの様に目を輝かせて喜びます。その笑顔を見ると疲れやそれまでの心配ごとも全て吹き飛びました!
JICAロゴ入りのOgongo Rice
・子どもたちへのメッセージをお願いします。
「自分の持った夢に、人生はおおむね比例した結果を生む。」ある人の言葉で私が常に心に留めている言葉です。私は中学生3年生の時に未来への自分の姿というテーマで、『将来はアフリカで働いてる』と書きました。
自分には出来ないと思わず、夢はできるだけ大きな夢を持った方が良いと思います。あとは、その夢に努力をしてください!!私自身、紆余曲折はありましたが、叶うものだと信じています!
※ ナミビア通信の内容を一部改変したものです。
平田さんは、外務省のホームページにも寄稿されています。詳しくナミビアのお米について知りたい場合は、こちらへどうぞ。
ナミビア北部地域における稲作普及