ナミビア 〜Nombili のんびり〜

タイトルの「Nombili のんびり」とは私が活動している 地域のオシワンボ語の挨拶で「平穏」「穏やかな」という意味です。世界が平穏であってほしいと願いこのタイトルにしました。青年海外協力隊として活動しながら、大学院にて開発学についても学んでいます。様々な角度から綴っていきたいです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

JICA海外協力隊、ナミビア派遣 帰国報告会2020年12月オンラインにて

2020年12月、JICA海外協力隊の帰国報告会があり、私はアフリカのナミビア派遣の隊員として、報告を行いました。約70人もの方々が報告会に参加していただきました。 市区町村の表敬訪問にて、発表した内容とほとんど一緒となりますが、一部スライドを変更した…

国際協力に興味のある方「ユネスコESD世界会議(名古屋)」について知っていますか?

開発学を大学院で学んでいた際に『ESD(Education for Sustainable Development)についてまとめたものを載せたいと思います。 ⇒「ユネスコESD世界会議(名古屋)」とは名古屋で2014年に実施された国際会議です。 名古屋市:持続可能な開発のための教育(ESD)…

三大感染症「HIV/AIDS,結核,マラリア」が、なぜアフリカ(ナミビア)を苦しめるのか。~天然痘の根絶と比較して~

HIV/エイズ、結核、マラリアは、病原体も感染経路も異なるが、三大感染症として世界的規模の対策が行われている。改善傾向はみられるものの、まだ世界にはこの感染症で苦しんでいる患者が数多くいる。なぜこれほどまでに三大感染症の対策に苦慮しているのだ…

帰国後表敬訪問(名古屋市)にてナミビアの活動を報告

JICA海外協力隊活動は、派遣前や派遣後に居住地の役所などに行き市長などに報告することがあります。 今回は、その帰国後の表敬訪問が8月に実施されたため、そこで発表したプレゼンテーションの内容を公開します。 これまでやってきたことを振り返るととも…

アフリカ(ナミビア)の差別と新型コロナウイルス感染症(2020年8月現在の状況)

2020年8月現在のナミビアの新型コロナウイルス感染症の状況と3月まで現地にいた当時の様子、差別や偏見について考えたいと思います。 私は3月下旬に任期が終了し、日本へ帰国しました。3月はコロナウイルスが世界中に蔓延し、全JICA海外協力隊員が撤退し始…

日本福祉大学大学院 国際社会開発研究科の広報(国際協力キャリアガイド 国際開発ジャーナル社)

日本福祉大学大学院 国際社会開発研究科の広報依頼が、国際協力キャリアガイド 国際開発ジャーナル社からあったので、抜粋してこちらにも載せたいと思います。 「国際協力キャリアガイド」という雑誌への投稿となります。 これまでのブログに載せているよう…

ナミビアと特別支援教育(障害児・者支援) JICA海外協力隊

ナミビアの特別支援教育(障害児・者支援) ナミビアの特別支援教育について、見たことなどを記していきたいと思います。 ナミビアにも特別な支援を要する子どもたちは多くいる印象です。ダウン症の子どもが通常の学級に交じって授業を行っている場面を見た…

MISIAの絵本『ハートのレオナ』とアフリカとナミビアのつながり

歌手のMISIAさんがA-studioという鶴瓶さんのテレビに出演していました。 番組の中でアフリカ布のマスクも作っていることを言っていました。アフリカ布はとてもカラフルで美しいです。 MISIAさんのマスク MISIAさんはアフリカの支援をされており、2019年に行…

JICA海外協力隊、ナミビアの2年間を振り返って(ナミビア通信~のんびり~最終版) 

これまで過ごしてきた家族のような地域の人々と別れ、大きなウシやヤギの群れが歩く姿、きれいな天の川の星々や南十字星が見られないのは、寂しいです。 これまでナミビア通信で、世界観が少しでも広がってほしいという思いから、様々な協力隊員にインタビュ…

ナミビアの青年海外協力隊として一区切り。心はアフリカ(ナミビア)に。

コロナウイルスという非常事態により全隊員が日本に帰国という中、ギリギリのタイミングで、ナミビアでの任期を全うすることができ、幸せに思います。 www.asahi.com7 6月終了予定の同期隊員も多く、任期の途中で日本に帰国して、そのままこちらで任期が終…

ナミビアで最も話されるオシワンボ語(Oshiwambo)は日本語と似ている!

オシワンボ語とは 挨拶・自己紹介・定型文 数字 オシワンボ語文法コラム 疑問詞・疑問文 名詞 簡単な会話文・動詞 オシワンボ語とは 日本で開催されたラグビーワールドカップでは、ナミビアの主に話される言語はアフリカーンス語として、新聞等で紹介されて…

ナミビアにおけるマラリアの予防について

ナミビアはマラリアの流行地域です。そのため、ナミビアへ入国してから一定期間は献血をすることができません。「原則として帰国後1年間」マラリア流行地域に1年間を超える長期滞在をした場合には、「帰国後3年間」は日本で献血することができません。 し…

「かまど改善」日本の戦後開発からナミビアの協力隊活動に生かす。

ナミビアへ派遣されてから、3か月目に大学院での、日本でのスクーリングがあり、そのスクーリングにおいて、開発における考え方を学ぶことができました。 「今日の地域開発の実践に何が生かせるか。」 というテーマの授業があり、日本の戦後においての「生…

協力隊ナミビア派遣から一時帰国をしてよかったこと 〜大学院スクーリングから〜

私は開発学の大学院のスクーリングが日本であるため、ナミビア派遣後3か月目にして、一時帰国をしました。 この日本でのスクーリングでは、日本における過疎地でどのような工夫や開発が行われているのかというテーマで、同期の社会人大学院生とともにフィー…

海外(ナミビア)で事例検討会PCAGIP法を実施する前に

事例検討会PCAGIP法とは 事例検討会PCAGIP法の実施方法と論理 PCAGIP法は、2006年に村山が開発しており、臨床心理学専攻の大学院生、教育現場、医療領域、管理職などに実践し有効性を実践的に確認[1]している。学校現場でできる事例検討法の必要性があったこ…

ナミビアの教員養成と教員の実態

ナミビアの教員養成 ナミビア(オカハオ)の教員の実態 ナミビアの教員養成 ナミビアには、国立ナミビア大学(University of Namibia:UNAM)、 国立ナミビア科学技術大学(Namibia University of Science and Technology: NUST)、私立国際マネジメント大学…

ナミビアの教育制度、小学校の授業科目と進級について

ナミビアの教育制度と各種学校 小学校の授業科目と進級 ナミビアの教育制度と各種学校 小学校(Primary school)0~7年生、中学校(Junior Secondary school)8~9年生、高等学校(Senior Secondary School)10~12年生に分かれている。2018年度までは、中…

ナミビアの教育行政について

ナミビアの教育行政 ナミビアの国の教育行政として、行政のトップには、教育芸術文化省(Ministry of Education, Arts and Culture)が設置されており、教育庁(Department of Formal Education)を管轄している。正規教育省は、国家試験・評価局(Directora…

ナミビアの教育の潮流、バンツー教育法と「基礎教育教員養成課程」(BETD)について

ナミビアの教育の潮流 2015年9月の国連サミットで採択された、2016-2030年までの国際目標である「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」(以下SDGs)の目標4において、「すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生…

3分でわかるナミビアの歴史

~少し詳しく~ ナミビアの独立までの歴史 ナミビアの独立までの歴史について簡潔に述べていく。もともと、狩猟民族のコイコイ人やサン人が暮らす地域であった。約2000年前に北部から移動してきたバントゥー系の言語を話す農耕民[1]と出会い、モノを交換する…

ナミビアで協力隊の活動をしながら2年間で修士論文を書き上げる

私は青年海外協力隊として、ナミビアに派遣れされながら日本の通信制の大学院(開発学)に通っています。 そして、2020年1月に修士論文を書き終えることができました。とても体力的にも精神的にも疲れました。年末年始に旅行をしている他の隊員のSNSを横目…

協力隊活動レポート公開、ナミビア南部、アンナマードロップ小学校

ナミビア南部、アンナマードロップ小学校へ隊員の活動を参観 唯一のナミビア南部に住む隊員の活動を見に行きました。 私のすむオカハオから約1000キロ離れています。 毎週月曜日には、教会の方がキーボードを弾いて、児童生徒で歌を歌っていました。 北部で…

協力隊活動レポート公開、ナミビア北部ヒンバの街オプオ、カメル小学校  

ナミビア北部ヒンバ族の街オプオ、カメル小学校へ隊員の活動を参観 日本大使館やJICAの支援により建てられた校舎にて撮影 小学校教育隊員の授業を見せてもらいました。 隊員の授業は理科の授業で、内臓器官の学習を行っていました。丁寧に赤と青に色分けされ…

バヌアツからのお便り 青年海外協力隊 ナミビア~日本~バヌアツをつなぐ

・名古屋市教員、バヌアツ共和国の協力隊員に聞きました~ ・職種(活動内容) ・バヌアツの印象について教えてください。 ・教員になった理由は何ですか。 ・なぜ青年海外協力隊に応募したのですか。 ・活動で大変だったことを教えてください。 ・子どもた…

ナミビア(北部)の年末年始と10年ぶりの雨季

ナミビア(北部)の年末年始の過ごし方について 日本では、神社へ行き、除夜の鐘を聞いて年を越す人も多いと思います。 私の住む地域オカハオでは、ほとんどの人が、キリスト教徒であるため、教会へ出向き、新しい年を祝います。 大晦日,教会に集まり始める…

タイ王国からのお便り JICA海外協力隊 「人身売買」人権について考える

同期隊員のJICA海外協力隊の佐藤先生にお話を伺いました。 教員の現職参加派遣をされています。 先月、12月10日は「世界人権の日」です。ナミビアでは祝日になります。タイでの活動内容を伺うと、知らないことが多く、「人権」について考えさせられました。…