ナミビア 〜Nombili のんびり〜

タイトルの「Nombili のんびり」とは私が活動している 地域のオシワンボ語の挨拶で「平穏」「穏やかな」という意味です。世界が平穏であってほしいと願いこのタイトルにしました。青年海外協力隊として活動しながら、大学院にて開発学についても学んでいます。様々な角度から綴っていきたいです。

ナミビア「建築」協力隊員にインタビュー、Khorixas(コリハス) Town council

様々な職種のボランティアが活動しています

~協力隊員に聞きました~

桑島佑平さん 和歌山県出身

・職種(活動内容):「建築」隊員

私はKhorixas(コリハス) の町役場の技術部門(建築課)に配属されています。仕事の内容は多岐にわたり、公共の建物の設計や既存の建物の図面を復元、新たに区画整備が行われる地区の調査など、主に建築と土木と都市計画の分野に関わっています。

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打合せをする桑島さん

・なぜ青年海外協力隊に応募したのですか。

就職し4年目の頃、スキルアップのために転職を考えて模索していました。その中の選択肢の1つとしての「JICA海外協力隊」があり、説明会に参加したことがきっかけでした。開発途上国から日本に多種多様な職種の要請があり、その中に自分の職歴に合った建築職の要請があることを知りました。私は、知識や経験が途上国の役立つのなら挑戦してみたい、また、アフリカの途上国の人たちはどんな価値観やライフスタイルなのか知りたいと興味をもつようになり応募することを決めました。

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青年海外協力隊に入る前は何をしていましたか。

建築士として建築設計事務所で働いていました。取り扱っていた物件は主に公共の建築物が多く、小中学校の増改築や体育館、保育園などの設計と監理をしていました。建築士の仕事内容を一部紹介すると、顧客との打ち合わせ、現地の調査、図面の作成、建築の法律のチェック、工事業者の監督などがあります。

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打合せをする桑島さん

ナミビアの印象について教えてください。

ナミビアは私にとっては初めての海外になります。そのため、人や景色、文化、言語など何もかもが日本と違っていて、着任当初は刺激的な毎日の連続でした。ナミビアはアフリカの中でも人口密度が低い国なので首都でも交通量がそれほど多くないことが印象的です。私の活動地域には信号機が一機もありません。

 

・活動で大変だったことを教えてください。

配属され間もない頃は、ナミビアの建築事情を覚えることが大変でした。ナミビアの一般的な住宅は、レンガのブロックを積み上げて作った壁に、トタンの屋根を乗せたようなものなので、日本とは全く違います。また、日本では当たり前に手に入る資材もナミビアでは手に入るか分からず、とにかくたくさんの情報を集めることに必死でした。

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一般的なナミビアの住居

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桑島さんの描いた設計図

 

・子どもたちへのメッセージをお願いします。

私が中学生の頃、将来自分がアフリカのナミビアで生活しているとは、思いもしませんでした。しかし、これまでたどってきた進路を振り返ってみると、中学生からこれまでの経験が積み重なって今に至っていると感じています。現時点で将来の夢や目標が明確に決まっていなくても、一生懸命頑張っていることや、興味のあることに積極的に挑戦してほしいです。その経験は将来の自分をきっと助けてくれると思います。

 

ナミビア通信No.13の内容を一部改変したものです。

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