ナミビアの青年海外協力隊として一区切り。心はアフリカ(ナミビア)に。
コロナウイルスという非常事態により全隊員が日本に帰国という中、ギリギリのタイミングで、ナミビアでの任期を全うすることができ、幸せに思います。
6月終了予定の同期隊員も多く、任期の途中で日本に帰国して、そのままこちらで任期が終了してしまう人もいると思います。また、一時帰国をしていたら、帰国指示があったため、活動任国に戻ることができず、荷物を任国に残しているため、私費で荷物を取りに行かなければならないと、嘆いていた隊員もいました。
改めて、活動を全うできたことに感謝しなければならないと思いました。
しばらく外から見ていた日本を、もう一度日本の内側に入ってみて、ナミビアに到着したときの感覚と似ていました。
まずは、気温が違うということで、桜が咲いていることに違和感を感じました。季節が異なるこということで、徐々に温かくなってから「咲く」というイメージの桜が急に現れた不思議な感覚を味わいました。逆に2年前ナミビアに着いたときは、日本で桜が咲き終わってこれから夏という時にナミビアに到着したときは真冬に突入していき、不思議な感覚でした。
アフリカの人たちは同じような顔をしているなと感じたその感覚が、日本に帰って日本人にも感じてしまったのは衝撃でした。「みんな同じような顔をしている。」と自分でもおかしいと思いました。
すぐに顔の違いはわかるようになりましたが、日本人皆同じ顔に感じたのは変な感じでした。ナミビア人がよく、「日本人、中国人はみんな同じ顔している」と言っていたのは、あながち嘘ではなかったのかと思いました。
生活に関しては、スーパーが夜遅くまで開いており、非常に便利であるとともに便利過ぎて、この便利さに感謝する気持ちがなくなってしまうのではないかと思いました。
毎日、水のシャワーを浴びていたり、手洗いで洗濯をしていたところから、温かいシャワーが出ることや、ボタン一つで洗濯ができ、脱水までできてしまうことに対して、なんという便利な世界なんだということを改めて感じました。
また、英語や現地語に一度変換してから伝えることをしていた毎日であったので、日本語でやりとりができることにちょっとした違和感を感じたました。
家に帰ってからは、食べ物や食事に感謝するようになりました。ナミビアで一緒に住んでいた人や同僚たちは、自分の畑で採れたものや牧場で育てたウシやヤギを殺して食べていたので、命を頂くことに対して、身近に感じていたからだと思います。
今、コロナウイルスによって世界が異常な状態になっています。
ナミビアでは早くに都市封鎖を行うことによって感染が広がっていません。
仮に、アフリカで広がってしまえば、医療体制が整っていないところも多く感染拡大してしまえば、何百万、何千万という死者が出てしまう可能性もあります。
コロナウイルスによって、働き方や家族と見つめ合うきっかけになり、アフターコロナでは、世界の考え方が変わっていくのではないかと思います。