ナミビアにおけるマラリアの予防について
ナミビアはマラリアの流行地域です。そのため、ナミビアへ入国してから一定期間は献血をすることができません。「原則として帰国後1年間」マラリア流行地域に1年間を超える長期滞在をした場合には、「帰国後3年間」は日本で献血することができません。
しかし、ナミビア全地域が流行地域ではありません。必ずマラリア予防薬を飲んだ方が良いというわけではありません。
首都ウィンドフック、スワコップムンド、ナミブ砂漠のソーサスフレイなどへの観光だけであれば、問題ありません。しかし、エトーシャ国立公園やヒンバ族が集まるオプウォへ行く場合には、マラリア予防薬を飲んだ方が良いと思われます。
外務省
「ナミビアでは2000年以降2013年までにマラリアを約98%減少させましたが,2014年になって北西部を中心に地方部(東カバンゴ,西ガバンゴ,クネネ,オハングウェナ,オムサティ,オシャナ,オシコト,オショゾジョンジュパ,ザンベジ)でマラリア症例が増加傾向にあります。ウィントフックをはじめ都市部でマラリアに罹患する可能性は非常に低いですが,感染リスクが高い地域に出かける場合にはマラリア予防内服が必要となる場合もあるので,事前に現地の状況を確認して予防内服の要否を検討して下さい。また,長袖・長ズボン等で肌の露出をできるだけ控え,防虫剤や蚊取り線香を用いるなど,蚊に刺されない注意も重要です。マラリア媒介蚊は夜間に活発な吸血活動を示すので,防蚊対策は特に夜間の時間帯に力を入れて下さい。ナミビア共和国のマラリアは90%以上が熱帯熱マラリア(Plasmodium falciparum)で,治療薬クロロキンに耐性があります。潜伏期は12日前後,発症すると38度以上の高熱が続きます。発症後5日以内に治療を開始しないと脳性マラリアとなり,死亡率が50%にも及ぶので,マラリア感染の疑いがある場合には,可及的速やかに診断・治療を受けて下さい。」
外務省:
ちなみに、日本でも病院に行けば予防薬を処方してもらうことは可能です。また、ナミビアの薬局においても、購入することは可能です。しかし、処方箋が必要な場合がほとんどなため、日本で入手してから行く方が良いと思います。
特に2020年は何年かぶりの大雨が降り、雨季の期間は蚊が多く発生しています。
2月に、40度近い熱が出てしまい、初めてマラリア検査キットを使用しました。結果は陰性でしたが、これをきっかけに、私もマラリアの薬を飲み始めました。
私の飲んでいる予防薬は、「Mozitec」という薬で、流行地域に入る24時間前に1錠服用し、その後、一日1錠ずつ服用し、流行地域から離れてからも7日間飲み続けるというものです。副作用が少ないと言われています。実際1か月ほど飲んでいますが、今のところ大きな副作用はありません。
その他には、「マラロン」「メフロキン」があります。
「Mozitec」は「マラロン」とほぼ同じ薬のようで、流行地域に入る前から一日1錠服用し、流行地域から離れてから7日間飲み続けます。
ザンビア、マラウイ、モザンビークの隊員は、2年間飲み続けています。値段が安価なため、「メフロキン」を服用しているようですが、1週間に1度の服用なため、薬が強いと言われており、副作用が出ることもあるといいます。
アメリカの大使館が出しているマラリアマップを載せておきます。