ナミビア 〜Nombili のんびり〜

タイトルの「Nombili のんびり」とは私が活動している 地域のオシワンボ語の挨拶で「平穏」「穏やかな」という意味です。世界が平穏であってほしいと願いこのタイトルにしました。青年海外協力隊として活動しながら、大学院にて開発学についても学んでいます。様々な角度から綴っていきたいです。

世界一美しい民族(ナミビア)ヒンバ族の街オプオと聖地エプパ滝 観光・宿泊先など

ナミビアのヒンバ族は、オプオという街に多く住んでいます。

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日本では写真家のヨシダナギさんが撮影したことで有名になりました。
オプオはナミビアの北西部に位置し、ウィントフックからはかなり遠い場所となっています。


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コンビ

と言われる小型バズでウィントフックから7時間ほどかかります。


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または、

インターケープ

という夜行バス(車内宿泊)で9時間かけ、オシャカティという街に出てから、そこからコンビバスに乗り換えて3時間と遠いです。

 

ヒンバ族の姿だけみたいというのであれば、ウィントフックヒルトンホテル横のフリーマーケットでも、小物を売っている観光ヒンバ族の方を見ることができます。しかし、写真を撮るのには何か買わないと撮らせてはくれません。

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ちなみに私が住むオカハオからは、2時間ほどでオプオに着きます。

オプオでは、街の中に普通にヒンバ族の方がいますが、写真を撮るとお金を要求してくるということがあります。


いわゆる観光部族になりつつ、昔ながらの生活をしている人は少しずつ減ってきているというのが現状です。


また、伝統的な格好自体をする人も減ってきており、服を普通に着て、尋ねてみないとヒンバ族だということがわからないこともあります。

オプオのスーパー

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スーパーやレストランなどがあり、ほとんどのものが買うことができます。

 

カオコランドレストラン
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ピザやコーヒーなどもあり、白人の観光旅行客も多い。

 

Aameny Rest Camp

というところへ宿泊しました。シャワーとベッドがあるだけで、必要最低限のものしかありませんが、160ドル(約1500円)と格安です。

Aameny Rest Camp
Opuwo
065 273 572
https://maps.app.goo.gl/ejf7Nf:id:jollyoshi:20190520221426j:image

 


元オプウォ隊員だった方から情報をもらい、Jimmyさんという方に連絡を取り、エプパフォールズとリアルなブッシュのヒンバ族の村に行き観光してきました。

 

オプオから近場の村に案内をしてくれるElizabeth さんという方に頼む方法もあるそうです。


二日間で7200ナミビアドルと値段は張りましたが、車のレンタル代、ドライバー、ガイド付き、ガソリン代、ヒンバ村で宿泊費、お礼の食事が含まれるツアーになります。
一人からでも催行可能で、人数が増えれば割ることができます。5人だったので一人あたり1440ドル(約12,000円程)でした。


一日目
オプウォ
9時宿出発
買い物 朝食、昼食を購入
10時半エプパフォールズへ出発
1時半エプパフォールズに到着
5時エプパ出発
7時半ヒンバ村到着
食事(ヒンバ族のポリッジ)
9時ヒンバの子どもたちと交流
11時ヒンバ村にて宿泊

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二日目
7時半起床 (ヤギ乳搾り)
村案内
10時半村出発
12時オプウォ到着

 

このような感じのツアーでした。

 

オプウォからエプパフォールズまでは、オフロード(グラベルロード)を約200キロをひたすら走り3時間。

窓を開けて走っていたので、全身砂まみれになります。

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エプパフォールズはすごい勢いで水が流れており、乾燥している国とは思えません。さすがヒンバ族の聖地です。f:id:jollyoshi:20190520221720j:image

 

この滝はダムの建設をするか、それともそのまま残すのか、政治的な議論が20年前から行われています。ダムをつくることで水力発電を造り、電力供給を考えられており、今後もしかすると見れなくなってしまうかもしれません。

参照
ナミビアのダム開発をめぐる二つの論理」

ディプロ9907 - Menace sur le peuple rouge en Nambie

 

エプパフォールズではキャンプサイトもあり、エプパフォールズロッジというところで宿泊することもできます。

Front Page - Epupa Falls Lodge
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ヒンバ村での宿泊をし、伝統的なポリッジを作ってくれます。また、翌日にはヤギの乳搾りや、ヒンバ族についてのガイドが通訳や詳しい説明をしてくれます。


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ヒンバ族とへレロ族と言われる人々は祖先が同じで同じ言葉、オシへレロ語を話します。
オシワンボ語と似ていますが、異なります。

村のヒンバ族の方々は自分の年齢は知らず、雨の降った年、降らなかった年などで憶測でしか、年齢はわからないとのことでした。f:id:jollyoshi:20190520224139j:image

 

 

オカについて
女性が赤いクリームを塗ることで有名なオカですが、牛の油、赤土を混ぜて作ったものを体に塗ります。これがお風呂代わりになり、紫外線などから皮膚を守っています。また、お香をたき臭くならないようにしています。

昔は男性もオカを塗っていたとのことてますが、現在は塗らなくなったとのことです。


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女の子の髪型は2つ、前に三つ編みをつくります。

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初潮を迎えたあと、赤土を塗り女性としての髪型に変えます。ヒンバ族の赤土を髪の毛に混ぜ、整えています。


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髪型や、飾りなどにもにも流行があり、動物の皮でつくったうさぎの耳のような装飾が有名ですが、現在は平らな装飾が若い女性の間で人気だそうです。
この飾りは一昔流行ったそうで、流行は繰り返すようですね。


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ヒンバ族の飾りは真ん中と奥の女性が付けている二つ上に伸びた飾りと

手前の女性の平らな頭飾りがある。

 

女性の飾りなどにも多くの意味があります。
結婚する前はヤシの木で作られた太めのネックレスをつけ、炭や水などで作った液体をそのネックレスや、体につけます。


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また、結婚後は貝殻を糸に通したネックレスに代わります。

また、女性に子どもがいるのかということも飾りによってわかります。

 

足の装飾品
線がなければ、子どもがいない。
1本の線があれば、一人子どもがいる。f:id:jollyoshi:20190520223454j:image

2本の線があれば、一人以上子どもがいる。f:id:jollyoshi:20190520223608j:image


また、現代的な服を着ること、学校に行くことは、自分で選ぶとのことでした。
村の中でも学校にきちんと通った男性は、英語で話すことができました。

 

現代的な生活を知った上で、その生活を続けるのか、知らないままその生活をするのではまた違います。

 

ただ、こうした生活を見ていると、伝統的な生活で幸せを感じることができればそのままでも良いのではないかと思うとともに、
きちんと教育を受けた上で伝統的な生活か、現代的な生活かを選択できることが大事なのかなとも思いました。

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http:// https://jollyoshi.hatenablog.com/entry/2019/06/10/182242