なぜ割礼がHIV・AIDS予防につながるのか。ナミビアとアメリカとの関係
なぜ割礼をするのか。
男性の割礼は感染を6、7割防ぐことができるからです。(ただし、伝統的なものではなく、きちんと病院で行うもの)
しかし、その理由はなんなのか。
→割礼をしないと、包皮の中で細菌が生き続けることができるからです。
HIV・AIDSの菌は乾燥には弱いためリスクが下がります。
そのため、菌が体の中に入る前に死んでしまうため、割礼をすると予防ができるのです。
公開期間ではありません|医師・医療従事者向け医学情報・医療ニュースならケアネット
韓国やアメリカではすでに一般化されており、多くの人が割礼を行っているといいます。
The map of the world by circumcision popularity | indy100
アメリカでは、割礼をしている人は
81%
と高い割合で、白人に至っては
91%
の人が割礼をしており、割礼をしていない人のほうがマイノリティです。
HIV /AIDS以外の合併症も防げるとあるので推奨しています。
しかし、アメリカの新規割礼率は下がっており、1960年代の83%から2010年は77%と減少傾向にあるようです。
その理由として、貧困が挙げられています。お金がかかるため選択制であるため、必然的に貧困層の率は下がります。特にヒスパニック系が少ないようです。
ちなみに、ナミビア政府はアメリカとの協働で推奨しています。ナミビアの新聞記事の写真をよく見てみるとアメリカ国旗がはいっています。
参照
Circumcision rates declining in U.S. infants, raising health risks later in life - CBS News
なぜアメリカの割礼の割合が高いのか。
ユダヤ教などでは、もともとは伝統的な割礼として行われてきたものもありますが、医学的に効果があることを実証されたことから、データ国のアメリカで実施されるようになってきたのではないかと思います。
割礼という言葉を聞いて、禊的なイメージを持つ人が多いと思うので、伝統的な割礼(大人としての儀式)と医療行為としての割礼(乳児期の予防接種役割)を名称を変えたほうが良いのかもしれませんね。
そういった点、日本ではこの事実を知っている人はまだまだ少ないように思います。
割礼=伝統行事
ではない
ことを知る必要はあると思います。
※女性のFGM(女性器切除)は、ただの人権侵害であり、国連の定めた目標SDGs にも、この行いをやめさせるべきと明記されています。(なので女性に対しては「割礼」と述べるのは良くないとも言われます。)
2月6日FGM(女性器切除)根絶の日 - ナミビア 〜Nombili のんびり〜
12月1日World Aids DayからナミビアのHIV・AIDSについて考える - ナミビア 〜Nombili のんびり〜
こちらもどうぞ